アロマセラピー

アロマセラピー

アロマセラピーとは、「花や木などの植物の芳香成分を用いて、心身の健康を促進する技術」のことです。

お香やアロマキャンドルなどでリラックスしたりストレスを解消したりすることも、広義のアロマセラピーとされます。

花や木などの植物の芳香成分を精油として抽出する方法は、中世に確立されました。

1920 年代に、フランスのルネ・モーリス・ガットフォッセという医師が実験で火傷した手にラベンダーの精油に浸したところ、回復が早くなることを発見しました。

その後、研究を進めた彼は、「芳香 aroma」と「療法 therapy」を連結して「芳香療法 aromatherapy」を提唱しました。

日本で紹介されたのは 1980 年代で、アロマセラピー(英語)やアロマテラピー(フランス語)と呼ばれています。

アロマセラピーとアロマテラピーには、以下の違いがあります。

  • アロマセラピー
    • イギリスで発展
    • 専門家(アロマセラピスト)が処方
  • アロマテラピー
    • フランスで発展
    • 医師が処方

現在までに、100 種類を超える芳香成分が精神や肉体の健康に有効であることが確認されています。

嗅覚は五感の中で唯一、大脳皮質を経由せずに海馬や扁桃体に到達して、自律神経系や内分泌系に影響を与えます。

ある会社が、キーパンチャー 13 人の各部屋にレモン・ジャスミン・ラベンダーの香りを無作為に満たしたり、何も香りを用意しなかったりする実験を行ったところ、香りがあった方がパンチミスが減り、特にレモンの日は 46 % も減少しました。

アロマセラピーを有効に活用することで、以下の効果が得られます。

アロマセラピーの効果
効果 香り
リラックスする カモミール/ラベンダー/イランイラン/ベルガモット/ゼラニウム
集中力が高まる ユーカリ/ペパーミント/レモン/シトラス/ライム/ローズマリー
気分を高揚させる ジャスミン/ローズ/オレンジ

ある会社では、朝はシトラス/昼休みはフローラル/夜はラベンダーの香りを流して、社員の生産性を上げているそうです。

アロマセラピーが提唱される以前から、日本には沈香・伽羅・白檀などのお香が利用されています。

ドイツの作曲家のワーグナー (1813 - 1883) も、室内に香りを漂わせてインスピレーションを得ていたそうです。