脳とアルコール

脳とアルコール

アルコールの血中濃度は、以下の式で求められます。

(飲んだ量 [ml] * アルコール度数 [%])/(体重 [kg] * 833)= 血中濃度 [%]

例えば、体重 60 kg の人がビール(アルコール度数 5 %)大瓶 1 本 (633 ml) を飲んだ場合の血中濃度は、以下のようになります。

(633 [ml] * 5 [%]) / (60 [kg] * 833) = 0.063 [%]

ただし、この式は速度などの飲み方を考慮していないので目安にすぎず、また個人差もあります。

アルコールの血中濃度と酒量の目安と酔いの状態
血中濃度 酒量の目安 酔いの状態
0.02 〜 0.04 %
(爽快期)
ビール大瓶 1 本以下
日本酒 1 合以下
爽やかな気分・皮膚が赤くなる
0.05 〜 0.1 %
(ほろ酔い期)
ビール大瓶 1 〜 2 本
日本酒 1 〜 2 合
ほろ酔い気分・体温上昇・手の動きが活発になる
0.11 〜 0.15 %
(酩酊初期)
ビール大瓶 3 本
日本酒 3 合
気が大きくなる・怒りっぽくなる・立つとふらつく・大声でがなる
0.16 〜 0.3 %
(酩酊期)
ビール大瓶 4 〜 6 本
日本酒 4 〜 6 合
千鳥足・何度も同じ話をする・呼吸が速くなる・吐き気・嘔吐
0.31 〜 0.4 %
(泥酔期)
ビール大瓶 7 〜 10 本
日本酒 7 合〜 1 升
まともに立てない・話が支離滅裂・意識がはっきりしない
0.41 〜 0.5 %
(昏睡期)
ビール大瓶 10 本以上
日本酒 1 升以上
揺り動かしても起きない・両便失禁・呼吸が深く緩やか・死亡

アルコールを摂取するとまず、大脳新皮質が理性や判断を働かせたり、食欲や性欲に関わる大脳旧皮質を抑えたりする機能が弱められます。

次に、口の筋肉や手足の動きを制御する小脳に酔いが回り、ろれつが怪しくなったり千鳥足になったりします。

更に、脳幹に影響が及ぶと、体温調節や呼吸に支障をきたして生命の危険に直面します。

杏林大学の佐藤 喜宣教授(法医学)によると、階段から転落したり風呂で溺れたりする例も多く、アルコールの害は煙草より多いかもしれないそうです。

アルコールの影響は、食道や胃や腸などアルコールの通り道・膵臓・心臓の筋肉・生殖器にまで広く及びます。

また、ビール大瓶 3 本は 750 キロカロリーに相当するので、1 日の摂取カロリーを 2000 キロカロリー以下に抑えられずにカロリー過多になったり、抑えられても栄養が偏ったりします。