ニューロマーケティング

ニューロマーケティング

ニューロマーケティングとは、消費者の脳内の反応を見てその心理や行動などの広告効果を分析する手法で、神経マーケティングとも呼ばれます。

通常のマーケティングではアンケートなどが用いられるため、消費者が意識して言葉で表現することになりますが、ニューロマーケティングでは無意識の状態を調べます。

機能的磁気共鳴断層撮影装置 fMRI (functional Magnetic Resonance Imaging) や脳磁図 MEG (MagnetoEncephaloGraphy) などの装置が発展し、脳の活動を計測できるようになったことがニューロマーケティングの背景にあります。

ニューロマーケティングの成果として、2004 年のアメリカのベイラー医科大学の神経科学者リード・モンタギューのグループによるコカ・コーラとペプシコーラの選好に関する実験が有名です。

コカ・コーラとペプシコーラのそれぞれを好きな被験者に対して、ブランド名を伏せた場合と伏せなかった場合の飲用中の脳の活動を計測したところ、以下の結果が得られました。

  • コカ・コーラが好きな被験者は、伏せなかった場合にだけ前頭葉が活発に働いた
  • ペプシコーラが好きな被験者は、前頭葉における活動の違いが見られなかった

従って、コカ・コーラが好きな被験者の方がブランド名の影響を強く受けている(コカ・コーラの方が効果的な広告展開をしている)ことになります。

ニューロマーケティングの研究は、カリフォルニア工科大学のコリン・キャメラー教授やプリンストン大学のサミュエル・マクルーアなどアメリカの研究者を中心に行われ、日本では理科学研究所が扱っています。

ビデオリサーチによると、2006 年関東地区の商品種類別年間 CM 出稿量は以下のようになっていて、上位 5 種類だけで年間 430 万秒を超える重要な広告手段ですが、ニューロマーケティングの導入について欧米では洗脳やマインド・コントロールを懸念する企業も多いようです。

商品種類別年間 CM 出稿量
商品種類 秒数
普通乗用車 1058625 秒
生命保険 1010055 秒
玩具・テレビゲーム 795945 秒
消費者金融やその他の金融 769140 秒
住宅・建材総合 748785 秒