カクテルパーティー効果
カクテルパーティー効果 Cocktail Party Effect とは、様々な雑音が存在する状況で必要な情報を選別することを言います。
1953 年に心理学者のチェリー Cherry が提唱し、「カクテルパーティーに参加しているときに周囲が騒がしくても、自分の名前や知人の声を聞き分けられる」ことから、「カクテルパーティー効果」と呼ばれています。
物理現象としての音を人間が認識するまでには、3 つの段階があります。
- 物理的認識
- 音そのものである空気の振動
- ヘルツ Hz という周波数の単位やデシベル dB という音圧レベルの単位で客観的に表現できる
- 生理的認識
- 空気の振動が耳に届き、鼓膜を振動させ、神経信号に変換される
- 心理的認識
- 神経信号として伝わった音を脳が認識する
カクテルパーティー効果には、心理的認識が大きく作用しています。
普通に録音したカクテルパーティーの会話を後で聞き返しても、雑音ばかりで誰が何を話しているのかさっぱり分かりません。
これは、モノラル録音では音源の位置が分からないことが、心理的認識に影響を及ぼしているのです。
2007 年、生理学研究所(愛知県岡崎市)の柿木 隆介教授らのグループがイギリスの BMC バイオロジーに発表した論文によると、左脳が雑音を抑えてカクテルパーティー効果を起こしているそうです。
同グループの岡本 英彦研究員らが、神経細胞の活動により変わる微弱な磁場を測定して、意味のある音と雑音を聞いたときの脳の働きを解析したところ、以下の結果が得られました。
- 右脳は雑音に妨げられると、意味のある音を区別できない
- 左脳は雑音に妨げられても、意味のある音を区別できる
柿木教授は、「左脳には言語野があり、すぐに情報を送れるから意味のある音を区別できるのだろう」と話しています。
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